テキストや動画、静止画といったコンテンツデータは、コンピュータ内部ではいずれも0と1の組み合わせで表現されています。この組み合わせ方をコンテンツの性質に応じて調整し、コンテンツデータを「これよりも小さくできない」サイズで表現する技術は「情報源符号化」と呼ばれます。
また、私たちの身の回りには、病院のカルテのようなプライバシー情報を含むデータが少なくありません。このようなデータを0と1の組み合わせに再変換して情報の秘匿性を守る技術は「暗号化」と呼ばれ、情報セキュリティの中核技術として活躍しています。
スマートフォンでの通話やメールは無線通信により行われるため、電波の乱反射などに起因するエラーが受信データに含まれます。このエラーを修復できるような冗長をデザインして送信データに付加する技術は「通信路符号化」と呼ばれ、あらゆる通信・記録システムにおいて使われています。
当研究室では、情報に対するこれらの符号化技術について研究を行っています。いずれも目に見えない技術ですが、高度情報化社会を縁の下で支える基幹技術になっています。
当研究室の研究の進め方や研究に対する考え方は、以下のページに詳しく述べられています。
The Knot ― 知の結節点
データの秘密を守りながらデータ解析
セキュリティ技術に新たな光を
(上智大学ホームページ)
教員が発信する上智の学び
(Yomiuri Online)